『お金の教育』3タイプのしつけ方
2018/01/20 夢とお金
厳しくしつけた方がいいのか、自由にさせた方がいいのか。
目次
やり方は3つ
2.子ども自由型
3.親子対話型
1.保護者指導型
子どもの教育に関しては、すべて親が指導し、導かないといけないという考えのもとで行動します。
他の事では子どもに任せている人でも、お金の教育だけは「厳しく制限する」方針の方は多いように思います。
子どもが大人になって大切なことは、お金に振り回されるのではなく、使いこなせるようになることです。
ですが、このやり方では、親の考えに振り回されて、本人自身に力がつきません。
人は失敗から学ぶのですが、お金に関しては失敗させたくないと強く思うために、より強く親が管理してしまうのではないでしょうか。
また、ムダ使いを恐れるあまり、少ないおこづかいしか渡さず、我慢ばかりさせていると、大人になって制限される人がいなくなると、不必要なものまで大量に買ってしまうということにもなりかねません。
大人になってからお金を使いこなせる人にはなれない可能性がありますね。
2.子ども自由形
一見、子どもの自由を尊重しているようにも感じますが、年齢の小さいうちは考え物です。
保護者が共働きなどで忙しく、日ごろかまってやれないからと、罪滅ぼしのように与えているのでは?と思えるケースもあるようです。
小学生であるにも関わらず、万札を持って友達を連れて、お菓子や飲み物やカードなどをおごっている場合も問題です。あっという間にトラブルに発展してしまう可能性がありますね。
また、子どもが欲しがる時に欲しがるだけ渡す(親のチェックが入る場合もありますが)やり方も考えもの。
子どもは手にしたお金を使い切ってしまうことになります。(こっそり貯め込んでいることも考えられますが…)
大人になって手にした給料をいつも使いきってしまっていては困りますよね。
万が一のための貯蓄も必要ですし、必要なものへの支出が先にあって、欲しいものが買えるのですから、すべて自分の欲しいものに使う練習だけではお金の勉強にはなりません。
また、親に経済的余裕があっても、子どもが大人になった時、その経済状態を維持できるかどうかはわかりませんね。そのためにも無制限にお金を渡すのは考えものです。
3.親子対話型
親子関係講座の中では「民主的なタイプ」という表現が使われます。
目指すはこのタイプ。
子どもの年齢に応じた金額の中で、選択は任せていく。
そして、欲しいものだけでなく、必要なものも買うように促すことで、子どもの頭は回転を始めます。そして限られたお金の中から、「必要なもの」「欲しい物」を優先順位をつけて買えるようにもなります。
子どもは失敗しながら学んでいきます。その時に肝心なのは「怒らない、責めない、罰しない」こと。
「怒って、責めて、罰する」から、子どもは「言い訳し、うそをつき、やる気をなくす」のです。
「ピンチはチャンス」です。失敗したときこそ対話のチャンス。
しっかり気持ちによりそいながら、次はどうすればいいのかを一緒に考えればいいのです。
きっと子どもの成長に気づく瞬間がありますよ。
親子のマネーカウンセラー 鶴田明子