その節約、大丈夫?
2017/04/26 夢とお金
みなさんは「節約」というと「お金(家計)の節約」を考えると思います。
でも、それって本当に大丈夫ですか?
目次
1.節約の目的
1-1 節約は何のため?
みなさんは「節約」というと『お金(家計)の節約』を考えられると思います。具体的には、光熱費や食費や通信費などの消費の節約を考えることになるでしょう。
けれど、まず最初に考えていただきたいのは、その節約の「目的」は何なのかということです。それを考えずに「節約が目的」になってしまうとあなたの真の目的から遠ざかってしまうことになりかねません。
わかりやすく説明しましょう。
私は、『お金は人生を幸せに生きるための道具』だと思っています。
つまり、目的は「人生を幸せに生きること」であり、お金はそれを達成するための手段なのです。ところが、お金が目的になってしまうと、人生を幸せに生きることから遠ざかってしまうことがあります。
2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン氏は、『幸せな人生の条件:幸福感と最も強い相関関係のある人生の要素』として
1.結婚生活
2.人間関係
3.充実した生活
4.精神の充実
をあげています。
この中に経済的な要素はひとつも入っていません。ところが、お金を目的に行動してしまうと、これらの幸せの要素を損なう可能性がでてきます。
つまり、家族と幸せな生活をするために、働き、お金を節約し、貯蓄しているはずなのに、働くことや節約することや貯蓄を目的にしてしまい、大切な人との幸せなを台無しにしてしまうことがあるということです。
冒頭の節約の目的を考えた場合も同じことです。
節約するのは、家族がより良い暮らしをするために、それを叶えるためにするものだったはずです。
ところが節約することが目的になり、家族にがまんを強要したり、節約できていないことを責めたりしていると、関係はどんどん悪くなり、結果として幸せから遠ざかるということになりかねません。
また、充実した生活からも精神の充実からも遠のきそうですよね。
そのためにも、何のための節約なのかを考えることが必要です。
そもそも本当に節約する必要があるのかどうかも検証が必要です。
そして、必要な節約であれば、家族でその思いを共有し、みんなで同じ目的に向かって協力しあうことができればうまくいくでしょう。
相談室で作成したシミュレーションを見て、今の暮らしにどんな節約が必要なのか是非、確かめてください。
もしかしたら、節約の必要はあまりなく、もっと生活をたのしみ家族の思い出を増やすことにお金を使った方がいい時期かもしれません。
あなたの節約の本当の「目的」は何ですか?
1-2 節約はお金だけ?
節約についてもうひとつ。
節約はお金の節約に限りません。「時間」や「エネルギー」の節約も一緒に考えて欲しいと思います。
どういうことかというと、お金の節約を考えるあまり、ご自身の大切な時間やからだのエネルギーを無駄に使っていないかということです。
人生をより良く生きるのに、自分の心とからだを大切にすることはとても大事なことです。
ところがお金の節約に心を奪われて、ゆとりを持つための時間やエネルギーを使いすぎてしまっている人が大勢いるように思います。
節約してお金は貯まったけれど、毎日の暮らしが楽しめず、いつも何かに追われ、不機嫌な毎日を過ごしているとしたら…。
それは、節約の本来の目的である、「幸せに生きる」ことから大きく遠ざかることになります。
それは本当に必要な節約なのでしょうか。
大切なことに気づかず、ただ「節約しなければ」という観念に動かされてやっているのであれば、ちょっと立ち止まって考え直してみてはいかがでしょうか。
その時に、相談室のシミュレーションがお役に立ちます。
節約をする理由には「将来に対する不安」があると思います。
けれどシミュレーションがあれば、それは本当に今必要な節約なのか、する必要のない節約なのかが一目でわかります。
自分ひとりで思い悩んでいないで、是非、私たちの力を使ってください。
ご相談、お待ちしております!
親子のマネーカウンセラー 鶴田明子