心を育てるおこづかいの渡し方
2020/07/08 夢とお金
子どもへのおこづかい、みなさん色々と悩んでいるようです。
・おこづかいを渡すとすぐにつかいきってしまう。
・くだらない買い物ばかりしてしまう。
・自分のお金をためてばかりで使おうとしない。
親の悩みは尽きません。
そもそもおこづかいを渡す目的は何でしょうか。
目次
おこづかいを渡す目的
それは、大人になってお金と上手につき合えるようになるためです。
働いて稼いだお金をどう使うのか。
まずは、必要なものに使います。住居費、光熱費、食費、交通費、通信費など。
次に、将来の為に貯蓄もしますね。
また、万が一の為に保険にも入ります。
そして、人のために使うお金、交際費もあります。
そして残ったお金を好きなもののために使います。
洋服が好きな人、旅が好きな人、ゴルフが好きな人、使い方は人それぞれです。
そして、欲しいものがあった時にも、それを今買うのか、少し待ってから買うのか、今回はあきらめるのかを自分の頭で考えて選択・決断できることが何より大切です。
子どもへお金を渡す時
では、子どもに、どんな風にお金を渡しているでしょうか?
・「子どもにお金をもたせるとろくなことにならない。」と思い、少ししかお金を渡さない。
・必要なものはその都度、親が金額を考えて渡す。
どちらも子どもが考えて使う習慣は身に着きませんね。それどころか、もらったお金はすべて使い切る経験をさせています。
もらったお金をすべて使い切るのは、大人になってもっともやってはいけないことではないでしょうか。
子どもにおこづかいを渡すなら、必要なものもその中から買うように工夫してみましょう。たとえば文房具や交通費(ICカードへのチャージ)などをおこづかいから支払ってもらいます。自分が生活するために必要なものに、お金がかかっていることを実感するはずです。
また、急な出費のために、少しは予備費をとっておくことも提案してみましょう。
高校生くらいにだと、お弁当代などもそこから出すようにするのはどうでしょう。一回500円の昼食代を渡しているのなら、その一ヶ月分をおこづかいに上乗せして渡しておきます。ただし、自分でお弁当を作って持っていってもOK。おこづかいを減らしたくなければお弁当を自分で作っていく。そうすれば料理も覚えて一石二鳥になるかもしれません。
また、渡したおこづかいの使い方に口をはさむのも我慢しましょう。自分が買って、「しまった、買わなきゃよかった。」と思って初めて、上手な買い方が身につくのです。
大人になった時のことをイメージしながら、親子で楽しく話し合ってルール決めもしてください。
思いがけない子どもの力に気づくこともできますよ。
親子のマネーカウンセラー 鶴田明子