「相続なんて関係ない」という人も、必要な手続きはたくさんあります!
2017/03/29 相続
財産がある人も、ない人も、
誰でも相続、もれなく相続
目次
自分が死亡した時に必要となる様々な手続きを知っておきましょう
「相続なんて、ウチには関係ない」と思っている方がまだまだ多いようです。
「相続」 = 「相続税」 ⇒ 「お金持ちの問題」 と捉えられているのですね。
でも、違います。
人が一人亡くなると、葬儀や遺品の整理だけでも、それはそれは大変なことですが、大変なことはまだまだ他にたくさんあるのです。
A.不動産の名義変更
B.金融資産(預金や有価証券類)の名義変更
C.公共料金などの支払口座の変更
D.年金事務所への届け(老齢年金の停止、遺族年金の請求)
E.生命保険等の保険金請求
F.故人が契約者他なっていた保険契約等の名義変更
G.故人が受取人となっていた保険契約等の受取人変更
H.(相続税の申告・納税)
・・・等々
不動産の名義変更をしなかった時の問題
これらたくさんの手続きの中で、ついつい後回しにされ、
なおかつ 手続きをしなかった時に後になって様々な問題の原因となるものが、B.不動産の名義変更 です。
法的な義務はなく、相続税の申告と違って期限があるわけでもありません。
すぐに名義を変更しないからといって直ちに遺族に不都合が生じるわけではなく、手続きの煩雑さもあって、故人の名義のまま放置される例は少なくないそうです。
不動産の名義変更手続きをしない場合に起こる様々な問題
・年月がたてば遺族(法定相続人)の気持ちも変わり、争いのもとになる。
・年月が経つほど(さらに遺族の誰かが亡くなるなど)法定相続人の人数が増え、遺産分割の協議がまとまりにくくなる。
・不動産を売ろうとしたときに契約書を作成できない。
・不動産を担保に借金しようとしても、金融機関が応じない。
・等々
煩雑で様々な相続の手続きは専門家に代行してもらう
不動産のほかにも金融機関や生命保険、いくつかの役所への手続きまで考えると、 さて、
「印鑑証明は何通必用?」
「戸籍謄本は何通?」
「住民票は?」
「ほかに必要なものは?」
クイズのお題にもなりそうです。
ただでさえ煩雑な諸手続きに加え、法事の段取り、家族間で財産の分け方についての話など、普通の人ならだれだってへとへとになってしまいます。
しかも、財産の分け方(遺産分割協議)が定まらなければ、ほとんどの手続きは進みません。
「ここはやはり多少の費用をかけてでも、煩雑な手続きについては司法書士などそれなりの専門家の力を借りる方がよいと思いますよ」
⇒ 多くのケースで行き着くアドバイスです。
最近は、相続手続きを一括して代行するサービスも増えてきたようです。
「家計と暮らしと住まいの相談室」でも、信頼できる専門家とサービスをご紹介しています。 ⇒ 相続手続き一括代行サービス
ファイナンシャルプランナー 三谷慶太