投資はコツコツ ~積立・分散・長期がキホン~
2020/06/13 資産運用
目次
初めての投資の注意
ボーナスの使い道はもう決まっていますか?
今年はコロナの影響で、ボーナスなんて言っていられない方もたくさんいらっしゃるでしょう。
新社会人の皆さんも入社式からイレギュラーで、やっと通常業務に慣れ始めたところでしょうか。
けれどもちょっと少ないながらもボーナスというのは嬉しいものです。
ボーナスや退職金など、まとまったお金が入ってきたときは注意が必要です。
ほとんど増えない低い金利で銀行に置いておくのがもったいないからと、
その商品のリスクが良く分からずにオススメされるままに購入したり、
一括で購入することによる取り返しの付かない事態に陥ることもままあるからです。
特に退職金は桁違いのお金が一度に入ってきますので、
どうにかして増やそうと間違った選び方をすることが多いようです。
退職金でいきなり投資を始めるのではなく、その前から少しずつ投資の勉強をしておきましょう。
出来るだけ若いうちから少額でもいいので始めることをお勧めしています。
積立投資のススメ
積立投資でコツコツと毎月一定額を投資する方法で自動的に振り落ちできる仕組みを作れば、日々の相場の上げ下げに一喜一憂することなく自然とたまります。
10年間投資を続けるなら120回、20年なら240回ですので、そのうちの数回購入額が高いことがあっても、投資全体への影響は大きくありません。
一方、積み立てでなく一度に投資をしてしまうと、たまたまその時の相場が高すぎればあとは下がるばかり。取り返しがつきません。
退職金での投資なども、何回かに分けて行うようにしましょう。
若いうちからコツコツと
30歳の人が60歳の退職時まで毎月2万円を積み立てるとしたら360回、元本は720万円になります。
3.5%で運用できれば、30年で1,200万円(税金は考慮していません)。
投資の勉強をしたことが無い人は「3.5%なんて怪しい!」と思われるかも知れませんが、世界のGDP成長率はここ30年、4%程度です。
時間を分散し、かつ投資対象も世界に分散することによって、少額の積立てでも世界経済の成長と同様な収益率を受けることが出来ます。短期的にはぶれ幅の大きい株式も、長期投資することにより段々ぶれ幅が小さくなってくるのです。
お得な制度も活用しよう
国が応援する「iDeCo(個人型確定拠出年金)」「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」などの制度を利用すれば、さらに投資効果は上がります。
使い道が決まっている最低限必要な資金は元本保証型で備えながら、自分はどのくらい投資に回せるのか。
実際に行動するときには、ぜひファイナンシャルプランナーの知見を活用してください。
ファイナンシャルプランナー
平野 佳代子