測ればわかる その2 ~家計の工夫~
2019/11/18 家計
みなさんは漠然と、または無意識のうちに(測ることもせずに)諦めていることはありませんか?
子ども3人は私たちの経済力では多分無理
家族の楽しみのためにもっとお金もかけたいけれど、老後のお金が足りないかもしれないからやめとこう
・・・等々。
そのようなお客様のご相談を受けたとき、私はいつも思うのです。
「一手間かけて家計の将来を測りさえすればはっきりわかるのに・・・」
目次
測ることでいろいろなことがわかる
家計の将来を「測る」ために私たちFPはキャッシャフローシミュレーションという手法を使います。
( ⇒ シミュレーショングラフ参照 )
「測る」 ことでわかるのは 「無理かどうか」 「お金が足りるかどうか」 だけではありません。
どの程度無理なのか、
どの程度お金が足りなくなるのか、
そのようなことまで見えてくるのです。
加えて 「いつごろ足りなくなるのか」 まで見えてきます。
このように色々なことが見えてくると(わかると)、「なーんだ、諦めるのは少し早いかも」 となることも往々にしてあるわけです。
ここで重要なことは、
測ることによって、具体的な 「数字」 が分かるということです。
具体的な数字とは、足りない 「金額」 であり、足りなくなる 「時期」 です。
具体的な数字がわかると、
「いつまでに(=何年くらいで)」「いくらの」工夫ができるのであれば、「子ども3人」 も実現可能な夢になりますし、「家族の楽しみにもう少しお金をかけても」 となるのではないでしょうか。
こうなると次はその 「工夫」 ですね。
工夫の仕方も様々 ~ 節約だけではない ~
まず真っ先に思い浮かぶ工夫は 「節約」 かもしれません。
けれど 「節約」 は最後の工夫にしたいですね。
私たちはお客様の家庭で受け入れ可能な様々な工夫を探します。
それは、
・お金自身に働いてもらう
・住宅ローンの工夫
・保険や家計管理の見直し
・税や社会保険制度の活用
等々お金に関する技術的な方法から、果てはご夫婦の働き方やその家庭における 「教育」 や 「家族」 にとって本当に大切なものをもう一度考えてみることまで、様々な次元、分野におよびます。
アナログだと言われそうですが、そのように考えてみると結構たくさんの工夫が見つかるものです。
また、
「お金のことがきっかけで、夫婦や家族のこと、日ごろあまり考えていなかった将来のことなどを、家族や夫婦で考えたり話しをする良い機会になった」
とおっしゃる方も多く、初めに期待していたこととは全く違う効果も生まれるようです。
このように、「測る」 ことを糸口にすると、自分たちの現状や将来に向けての工夫など、多くのものが見えてきて、これからの人生がとても楽しみになってきます。
一度きりの人生、漠然と(測ることもせずに)諦めてばかりいると、どこかのチコちゃんに叱られますよ!
ファイナンシャルプランナー 三谷慶太