やっと見つけた私の家計術
2023/06/09 家計
“家計簿はつけていますか?”
家計の相談をすると、そう聞かれることが多いですよね。
私も相談者に質問をしています。たいていの方は、少し苦笑いをしながら返答するものです。「一応…」「苦手で…」語尾が力なく消えていきます(笑)。
目次
パソコンで家計管理
それでも最近はパソコンを使って家計管理をしている方が増えました。一か月の収支が一目瞭然!預貯金や運用先を尋ねても、あっという間に資料が出てきます。ひと昔までは考えられなかったことかもしれません。素晴らしい!いつも心の中で拍手をします。
家計簿の活用してますか?
その家計簿。みなさんはどう活用していますか?
幸せになるためのお金の使い方に結びついていますか?我慢や節約ばかりに心をくだいていませんか。「使っていいのだろうか」と心配しながらお金を使っていませんか。
実は私、家計簿をつけ始めて24年のベテランです。片親で子供を育てていかなければならなくなって、一念発起してからです。でもつけるだけで満足。備考欄は日記がわり(こどもの成長ぶりを記入しているので今も捨てられず)。
「一か月に使った金額はわかるけど、またこんなに使ったなぁ。なんとかなるでしょう」…でおしまい。
気づけば家計の管理どころか、預金もゼロに近い数字になっていました。こどもが中学に入る直前の3年前にやっと向き合った現実。真剣に家計管理を考える心構えができた瞬間でした。今思えばFPという資格を生かす前に、自分の心が定まっていなかったのでしょうね。失敗をしてきたからこそ得られた貴重な経験です。
『10日間予算管理法』
さて試行錯誤の末、今は“私の性格に合った方法”でお金の管理をしています。
皆さんの参考になるかわかりませんが、その方法を少しだけお伝えしましょう。
名付けて、10日間予算管理法。キーワードは、袋分け・専用通帳・イベント費用です。
その中で是非お奨めしたいのが専用通帳をつくること。例えばお子さんがいる家庭では、子どもにかかる諸費用(おこづかい、習い事、塾代、洋服代等)は専用通帳からと決めて別に準備しておくと、生活費を圧迫することなく安心して使えます。特に中学生からは出費も増えますので、それまでにコツコツと資金をためておくとさらに安心です。
そして10日間予算管理法の中で有効なのが、その期間に予定しているイベントにかかる費用を最初から別にわけておくこと。多めにしておくのがコツです。そうすれば心おきなく楽しめますし、お金を使って幸せになれますよね。
いずれにしても、家計管理に関しては自分の性格にあった方法を見つけて実践していくことが大切です。すぐに見つかるものではないとゆったりと構えるくらいの余裕を持って、時間をかけて探していきましょう。
今の日々の生活だけでなく未来の人生においても、お金に振り回されるのではなく上手に使って幸せになる。ファイナンシャルプランナーはそのお手伝いをするプロです。ぜひ活用してください。
ちなみに私の管理法に興味がある方、いつでも聞いてください。詳しくお話いたします。ちょっとしたヒントにはなるかもしれませんから…。
堤 淳子 FPオフィス り・ぼん 代表