【相談事例】自転車保険は入ったほうが良いですか?
2023/10/02 保険
多くの自治体で自転車保険への加入が義務化されました。自転車用ヘルメットが不足している!というニュースでも話題になりましたね。義務化に伴い、加入した方が良いかというご相談も多く受けています。実は自転車保険に加入するまでもなく、別の保険名ですでに加入している場合もあるのです。改めて自転車保険とは何かを確認しましょう。
目次
自転車保険とは
自転車保険とは、自転車運転中に自分がケガを負った場合に備える保険(傷害保険)と相手への損害賠償に備える保険(個人賠償責任保険)がセットになった保険のことを言います。多くの保険会社や共済で取り扱いがあり、ほとんどの自治体で加入が義務化されています。
加入の義務化
そもそもなぜ自転車保険が義務化されるようになったのでしょうか。大きな理由の一つに、自転車の重大事故により高額な賠償金を請求されるケースが多くなったことがあります。保険に入っていなければ、被害者は賠償金がもらえず、加害者は多額の負債を抱え、双方苦しむ場合もあるでしょう。そのような事態を避けるために、保険加入の義務化が進められました。
賠償責任保障が大事
ところで最初に述べたようにこの保険は二つの保険がセットになったものです。より重要なのは「損害賠償」に対する保障になります。最近は2億円の保障があれば安心と言われているようですが、最低でも1億円は必要でしょう。ケガによる通院や入院保障が不要であれば「個人賠償責任保険」だけで良いと思います。
すでに加入していませんか?
この「個人賠償責任保険」ですが、火災保険や自動車保険に付帯されているケースが多々見られます。お子さんの学校経由で入ったPTA保険などにもこの保障がついています。
まずは、すでに加入していないかどうか確認してみましょう。家族の誰かが一つ加入していれば家族全員が保障されるものですので、重複していないかも確認しましょう。
ファイナンシャルプランナー 堤 淳子